ユーザーの飲食店選びには、料理そのものだけでなく、店内の雰囲気やインテリアも大事なポイントになります。特に最近ではコンセプトがはっきりとした店舗が増えていて、これがターゲットとマッチするかどうかが集客率に大きく影響します。お店を一からつくるなら、どんなターゲットにどんな料理を提供するのか、食事シーンをイメージしてデザインを工夫することが大切です。特に照明はお店の雰囲気を決める上で重要です。照明の色や明るさ、照射角度はもちろん、天井埋め込みタイプか吊り下げタイプかによっても雰囲気は変わります。内装にこだわるほど工事費用は高くなるので、予算を決めたら、それに収まるように素材やデザインを工夫する必要もあるでしょう。
また、提供する飲食物によって厨房設備も大きく異なり、それに伴って工事費用も変わります。分煙にするか、空調設備はどうするかといった点も、検討しておきましょう。
店舗をリノベーションする際には、コンセプトに沿ってデザインすることが大切です。同じ業種の店舗であってもコンセプトが違えば全く異なる印象を与えます。作りたい雰囲気に合わせて、必要な工事内容や壁材、床材などの素材を選びます。
特に商品を販売する店舗の場合は、商品と空間デザインがマッチしていないと商品が引き立たず、良い印象を与えることができません。それどころか、ちぐはぐな雰囲気がマイナスの印象を与えてしまう場合も。逆に、店舗のコンセプトに重点を置くことで、ターゲットにインパクトを与えることができ、話題性を集めることができます。業界の競争が激しいほど、コンセプトは重要。店舗の顔であるファサードにもこだわり、足をとめてもらえるデザインにしましょう。コンセプトの差別化に、店舗リノベーションの成功がかかっていると言っても過言ではありません。
また、お客様目線だけでなく、仕事しやすいようにスタッフ目線からも動線も考えておくと良いでしょう。
内装や設備機器、什器などもそのまま残っているので、改装が非常に手軽。低いコストで自分のお店を持つことができる方法です。しかし、独自のコンセプトにマッチした居抜き物件はそうあるものではありません。また、何かの理由があって閉店した店舗なので、できればそのままではなく手を加えてイメージチェンジしたいもの。新しいお店のオープンに期待して来店したお客さんに、新鮮な驚きを与えることが大切です。
また、空調や水回り、什器などの設備はそのまま利用できればコストカットになりますが、実際に使えるかどうかの確認は必ず見学時にしておきましょう。同時に、電気、ガス、水道が業務内容に必要な量を満たしているかも事前確認が必要です。
店舗のリフォームやリノベーションは、コンセプトに合ったデザインが非常に重要ですが、立地のよい物件を選ぶことも大切です。店舗前の道路の状況や近隣にある競合店の数、周辺環境、駐車場の有無なども確認し、総合的に判断しましょう。 細かな条件をあげていただければ、コンセプトにぴったりの物件探しからリノベーションまでワンストップでお手伝いいたします。こだわりの店づくりで、夢を叶えませんか?
担当 松元 卓也