今回は、大切な家族と財産を守る【耐震リフォーム】についてお話します。
耐震リフォームの必要性
1.南海トラフ地震の30年以内の発生確率が引き上げ
2018年2月9日、政府の地震調査委員会から、マグニチュード8~9級の南海トラフ大地震が30年以内に起こる確率が「70%~80%」に高まったとの発表がありました。
2.2度の大きな法改正
耐震基準に関する法律は1981年と2000年に大きな変更がありました。特に1981年の法改正以降の耐震基準を「新耐震基準」と呼び、それ以前の「旧耐震基準」と区別しています。
この「新耐震基準」は、”極めてまれに起こる大地震でも倒壊しない”ことが前提になっています。
実際、阪神・淡路大震災では、倒壊した建物のほとんどが「旧耐震基準」の建物だったことが分かっています。この「旧耐震基準」の建物は、耐震リフォームが必要な建物といえます。
耐震リフォームの方法
1.耐力壁の増設
既存の壁に構造用合板や筋交い、耐震金物を取り付けることで地震に強い耐震壁にすることができます。最近では、壁を壊さずに部屋の中側から増し張りすることもできます。
2.屋根の軽量化
屋根が重いと地震の際に建物の揺れが大きくなりますので、瓦を軽い屋根へ葺き替えることも耐震化に大変有効です。
3.基礎の補強
弱い基礎に鉄筋コンクリートを増設し一体化させる方法や、ひび割れ等の劣化状況を補修すること等も耐震化につながります。