さてこれまでのコラムの内容はほとんど、木造建築を前提にしてのお話しでした。
今回からはそもそも「木材」とはどのようなものなのかご紹介させて頂きます。
まず木材には、大きく分けて自然材の無垢材と自然の木材をスライスして人工的に積層して作られた集成材とがあります。
それぞれに特徴があり一概には言えませんが、この二つの材には次のような関係性があります。
それは無垢材はその樹種によって強さが異なり、また同じ樹種でも育った環境や成熟度、製材の部位、乾燥度合いによっても強度の違いがあり、
全く同じ強度の木材は存在せず、その弱点を補う為に集成材が作られるようになったという関係です。