注文住宅やリノベーションを考える際の、今回は「真壁」・「大壁」についてお話します。
まず「真壁」とは、日本の伝統的な和風建築で、構造躯体としてつくられた木造軸組が、そのまま化粧材として表面に露出する壁のつくりのことです。具体的には、柱・梁など軸組をあらわにして、軸組の内側に下地を設け、土塗りなどで仕上げた壁のことです。下図左側が「真壁」和室です。
「大壁」とは、柱や筋かいなどが壁面の外に表れることがないように、覆い隠すように仕上げた壁のことです。上図右側が「大壁」和室です。
両者の違いを簡単に言ってしまえば、「部屋内の柱が見えているか、見えていないか」の違いです。
一昔前までは技術的な面でのメリット・デメリットもありましたが、最近ではその差はほとんど無くなっており、意匠的な面で比較・検討されるケースが多いように思います。