地盤に関するお話しです。
スウェーデン式サウンディング試験の結果からどのような事が分かるのでしょうか?
建物の重さは、真下ではなく、下記左図のように拡散して地盤に伝わります。
一般的な2階建て木造住宅では、基礎底面からおよそ2mで建物荷重はほとんど分散されます。
そこで沈下の検討は、基礎下2mまでと基礎下2m~5mを分けて調べます。
国土交通省告示第1113号では、スウェーデン式サウンディング試験の結果、
基礎下から2mの位置に1.0kN以下のおもりで自沈する層がある、
または基礎下2m~5mの位置に0.5kN以下のおもりで自沈する層がある場合、沈下に対する対応を義務づけています。
kN(キロニュートン):物質には、質量と重量というふたつの側面があります。
質量は物体そのものの量で、これは宇宙のどこにあっても一定です。
単位はキログラム(㎏)やトン(t)などで表します。
これに対して重量(重さ)は引力を加味した単位で、例えば月の上と地球の上では異なります。
単位はニュートン(N)やキロニュートン(kN)で、地球上では1㎏は約9.8Nです。