今回からはお施主様とのお打合せの中で分かりにくいとご指摘を受けることが多い「建築用語」についてご紹介していきたいと思います。
まずはその代表格とも言える「寸法の表現」です。一般的にはメートル法が当たり前ですから、いきなり尺や寸とか言われても戸惑うのも当然ですよね。
そもそも建築における設計上基準となる寸法を「モジュール」と呼びますが、この「モジュール」には主に・「インチモジュール(1,218mm)」 ・「メーターモジュール(1,000mm)」 ・「尺モジュール(910mm)」 の3種類があります。
この中で、日本の住宅建築にて最も多く使用されるモジュールが尺モジュールです。
910mmというのは3尺です。910mmを基本寸法にして、例えば柱の芯と芯の間
隔を2分の1の455mm、3分の1の303mm、2倍の1820mm、3倍の2730mmという具合に寸法を決めていきます。
910mmの尺モジュールは関東間サイズの寸法で、関西では京間サイズの980mmの尺
モジュールが使われていました。でも、現在では関西でもほとんど910mmの尺モジュ
ールが使われています。