今回は「床の間」についてご紹介します。
そもそも「床の間」は奈良時代から用いられた言葉で、書院造り(数寄屋風書院)に完成
され、上座(床の間側)には格式の高い人物が座る事を示すものでした。それが明治時代以降に客間として多く用いられるようになり、現代に受け継がれています。
一般には花や掛け軸を掛ける室内装飾の装置の一種として、座敷の(畳の部屋)壁面に設
けられ、奥行きは3尺程度、間口は「3尺」・「4.5尺」・「6尺(1間)」・「9尺(1間半)」・「12尺(2間))が多いです。
又、「床の間」の形式にも様々なものがあり、それぞれのデザインを組み合わせたりして
設計する場合が多いです。
また「床の間」の方位については、南向きが最良相、東向きは発展良相、東南向きと北西
向きは吉相とされ、北向きと南西向きは凶相(不運の相)とされ避けるのが一般的ですが、それぞれの家相学等によって方位や設計の考え方に違いが出てきたりもします。
床の間(1)