今回からは皆さんも関心が高くよく質問を受ける「断熱材」についてお話ししたいと思います。
まずは言葉としては聞いた事があると思いますが「内断熱」と「外断熱」との違いについてお話しします。
そもそも内断熱(充填断熱)と外断熱(外張断熱)、どちらがすぐれているのでしょうか?
それぞれの支持者の立場から、メリット・デメリットの指摘が様々にあり、情報が錯綜しているように思われますが、
結論としては、方法の違いこそあれどちらを選択しても建築時に求める断熱性能は得られますので、
断熱性能に優劣をつけることは出来ません。
実は、それよりも大切なことは湿気対策をどのように考えているかという点です。
断熱と同時に防湿等の対策がしっかりと施されていなければ、時間の経過とともに壁の内部に湿気が溜まり、
壁体内結露から断熱性能を低下させたり、構造自体を劣化させてしまいます。
逆に、そこさえしっかりしていれば断熱方法そのものは内でも外でもどちらでも良い、といっても過言ではないかもしれません。