建物の水平方向に架ける構造材である横架材についてお届け致します。
「梁」・「桁」に続いては「棟木」です。
「棟木」は母屋や桁と平行に取りつけられる、屋根の一番高い位置にある部材です。
「ムナギ」あるいは「ムネキ」と呼びます。
棟木を取りつけることを上棟(ジョウトウ)、あるいは棟上げ(ムネアゲ)と呼び、
棟木を組む(上げる)ということは、建物の骨組みを組み終わるということで、
その日に上棟式を行って、棟梁が四方を清め、工事の無事完了を祈ります。
「母屋(もや)」とは、屋根の部材の一部で、屋根の最も高いところにある「棟木」と平行して配され、
「軒桁」との間で「垂木」を支える部材のことです。
「小屋梁」の上に「小屋束」を立てその上に上げられます。
構造的に屋根の荷重は、桁方向では「棟木」、「母屋」、「軒桁」に分散され、
梁方向では、「棟木」と「母屋」から荷重が「小屋束」へ伝わり、さらに「小屋束」から「小屋梁」に伝わるようになっています。