「瓦」の種類をご紹介させて頂きます。
F形瓦(左下写真):「F形」のFは、平面を意味するフラットに由来します。Fの名の通り
J形瓦の基本である山と谷の凹凸をなくした平板状のデザインが特色で、その平面形状を活
かして凹凸や波形をあしらった洗練されたデザインの瓦が多数製品化されています。
また、F形には鬼瓦など特殊な役物瓦が少なく、全体の印象としてはすっきりとした西洋感
覚あふれるモダンな屋根に葺きあがります。
S形瓦(右下写真):「S形」は、西洋建築とともに移入されたデザインで、「S」はスパニッ
シュに由来します。かつてのスパニッシュ瓦は、日本の本葺き瓦のように、山と谷が別々の
瓦で構成されていました。そのスパニッシュを改良したのがS形で、山と谷が一体となった
一枚の瓦で形成されます。その結果、施工性・コストパフォーマンスなどが著しく向上しま
した。