今回は、新築工事をする際によく耳にする斜線制限のひとつ
道路斜線制限の基本的な考え方をお話ししたいと思います。
1.『道路斜線制限』とは?
建築基準法で定められている、建築物の高さを制限する斜線制限の1つです。
道路斜線制限は、建物の高さを制限することで、道路や周辺の建物の採光や
通風を確保することを目的としています。
この道路斜線制限によって、建物を建てる際は、前面道路の反対側の境界線
からかかる一定の斜線勾配の内側で計画をしなければなりません。
2.適用範囲
道路斜線制限の及ぶ範囲は、用途地域別、容積率(敷地に対して、建築できる
延面積の割合)の限度に応じて決められており、前面道路の反対側の境界線から計ります。
例えば、住居系の用途地域では、容積率が200%以下の場合:20m迄、
200~300%:25m迄の範囲で制限を受けます。
3.斜線勾配
道路斜線制限の勾配は、用途地域によって以下のように定められています。
住居系地域の場合は、『1:1.25』となります。その他の近隣商業地域、工業地域等の
地域ついては、『1:1.5』となります。