さて今回も「床の間」にまつわるお話しです。
天井板(てんじょういた)
?床の間には網代やヨシなど数寄屋風イメージなど凝った天井板が使われることもあります。
また高さは一般的に8尺(2400mm)が標準ですが、座敷が二間続き和室(座敷)の場合な
ど間仕切りに欄間・長押を設ける場合や、蟻壁や長押が付く場合等は高さを8尺3寸程度
(2500mm)にした方が納まりが美しくなります。
またその場合の天井板の張り方のポイントとしては、
○竿は床の間方向に向けないで床の間に向かって左右に配置する。(床の間に竿縁が刺さっ
たように見える事を「床刺し」と言い、忌嫌われています。)
○竿の上で板を繋ぐ場合は木目が連続して見えるように心がけ、板の張り始めは部屋に出入
りする方向から張り始め、コバや松葉が美しく見えるようにする、等の決まり事があります。