住宅購入において重要な隣地との境界についてお話をさせて頂きます。
新しい分譲地における区画同士の土地境界の場合はそれほど神経質にならなくても
大丈夫ですが、古くからある住宅地の中の一区画のみ売りに出されている中古戸建や
土地を購入する場合は注意を払う必要があります。
市街地では数センチ境界がずれるだけで数十万円、場合によっては数百万円の価格差が
生じるため、土地境界をめぐるトラブルも少なくありません。争いの相手方も今後長年
のお付き合いになるお隣さんですので、お互い気持ちよく暮らしていく為にもトラブルは
避けたいところです。
まずは売主に対して隣地との間で土地境界をめぐるトラブルが生じていないか確認
します。現在進行形のトラブルがある場合は不動産仲介業者のアドバイスを求め、
解決可能かを相談することをおすすめします。過去にトラブルがあったが解決している
場合は、それを客観的に確認できる資料を求めましょう.
売主が指し示す土地境界にステンレス鋼、石、コンクリート、合成樹脂などの耐久性が
あり、容易に移動しない『境界標識』が埋設されていれば比較的安心です。
これらの境界標識は、たいてい隣地所有者も立ち会った上で、お互いに確認した土地境界
点に土地家屋調査士などの有資格者が設置したものです。
これらの境界標識はたとえその費用を負担した人であっても、勝手に移動したり抜いたり
すると法律で罰せられることもあります。