24時間換気システムとは室内の空気をファンなどの機械を使って計画的に入れ替え、
常に新鮮な空気を維持するためのシステムです。
住宅の高断熱高気密化にともない、VOC(揮発性有機化合物)をはじめとした、
化学物質によるシックハウス症候群の増加が問題になりました。
そこで、2003年に建築基準法が改正され、24時間換気システムを設置することが義務づけられました。
24時間換気システムの方式には右図の3種類の方法があります。
◆第1種換気
給気と排気の両方にファンを使って、強制的に換気するタイプです。
単純に、小型の壁掛けファンを使った分散型のものから、給気と排気は1か所で行い、
ダクトを伸ばして各部屋の換気をする集中型があります。
◆第2種換気
給気にファンを使って強制換気をして、排気は自然換気をするタイプです。
室内の気圧が屋外よりも高くなるので、室内に塵やホコリなどが入りにくくなります。
一般の住宅でこの方式を採用すると、壁内結露が起こりやすいなど、問題が多く、ほとんど採用されていません。
◆第3種換気
給気は自然給気で、排気にファンを使って強制換気するタイプです。
最も一般的に行われている方式です。
極寒の北海道やスウェーデンでも9割以上はこの方式が採用されています。
建築基準法では、24時間換気システムで必要な換気量は0.5回/h、つまり2時間に1回家中の空気が 入れ替わる換気量を確保しなければならないと定められています。換気量が少なすぎると健康に悪く、
逆に多すぎると、冷暖房のロスが大きくなってしまいます。自然換気だけに任せていると、換気量は気象条件により大きく影響を受け、適切な換気量の確保は不可能です。ですから、24時間換気システムは健康な暮らしのためには、必要不可欠なものです。 こべっこハウスでは室内の空気環境をより清浄に保つ為、 通気断熱WB工法 を標準仕様として採用しています。紙面の関係で詳細につきましては来月号にお話しさせて頂きます。