前回は土台敷き及び一階床組に関わる木部の名称でしたが、今回は建て方の第一段階に当たる工程での各名称をご紹介します。
まずは垂直材である「通し柱」・「管柱」といった柱があります。
「通し柱」とは2階建て以上の建物の1階から2階を『一本の柱で通してある柱』のことです。
通常の柱よりもおよそ2倍から3倍の長さがあり、1階と2階を構造的に一体化し、
建物の耐震性や耐久性を高める役割を果たすとても重要な柱です。
また「管柱」とは、その階のみに建っている柱のことで、1階で言えば土台から2階の床を支える梁まで、
2階で言えば2階床梁から小屋部分の梁までの柱のことを指します。
一般的には建物の四隅は「通し柱」にする事が多いようですが、バランスの問題でもありますので
一概に多ければ良いといった物でもありません。