手頃な価格で、快適で自分好みの空間を手に入れられるマンションのリノベーションですが、
物件によっては実現できるリノベーションプランが制限されることがあります。
自分の希望するプランの幅を広げるために、物件を見分けるチェックポイントを知っておきましょう。
■価格面から考えるリノベーション向き物件■
リノベーションにかかる費用や将来的な資産価値を考えた場合に、もっとも良いと言われているのが
築後15年~20年の物件です。
ある程度の築年数を経ると物件の価格が落ち着き、それ以上の変化が少なくなります。
新築からしばらくの間は元々の価格設定も高い上に、その後の下落幅も大きくなる可能性が高くなります。
資産価値の下がりやすい時期を避けることで、リスクを軽減することにもつながります。
また、前住人の退去後にリフォーム等が行われていない場合は、その分安く手に入れることができるため、
リノベーション向き物件の条件として考えて良いでしょう。
■構造からみたリノベーション向き物件■
自由なリノベーションプランを妨げる障害物として考えられるのは、配管スペースと柱、
そして構造上取り除くことのできない壁です。
これらを活かした設計を行うことも可能ですが、制限の少ない物件を選ぶことが、
理想の空間作りへの第一歩となります。
マンション全体の構造では、ラーメン構造と呼ばれる、梁と柱で強度を保つ方式の場合、
間取りの変更における壁の制約がありません。
対する壁構造では、壁そのものが建物全体を支える構造物として設計されているため、
残さなければならない部分が多くなり、広い空間を作るリノベーションに制限がかかりがちです。
部屋単位で見ると、配管スペースが隅に配置されているかどうかと、柱の位置と大きさ、
そして残さなければならない壁の存在をチェックすることになります。
部屋の真ん中に柱や配管がなく、壁による間取り制限が少ないほど、リノベーション向きだと言えるでしょう。