断熱性能の高い家なら、高血圧が改善する!?
家の寒さが体に与える影響はさまざまですが、
ヒートショックで起こりやすい循環器疾患(心疾患、脳出血疾患)には、血圧が大きく関係し、
高血圧や動脈硬化の傾向にある人に起こりやすいといわれています。
40歳以上では、室温が低下すると血圧が上昇する傾向にあり、それは高齢になればなるほど顕著です。
住まいの断熱化を適切に施したモデル住宅での体験宿泊を行った際のデータでは、起床時の血圧の低下、
心拍数上昇の抑制などが認められました。
また、自宅の断熱改修前後(起床時の平均室温が8℃から20℃へ)で比較したケースでは、
起床時の血圧は最高血圧で12mmHg の低下(135mmHg)が見られました。
■室温と起床時の心拍上昇比較
高断熱モデル住宅での体験宿泊(12日間)と自宅で、起床時の心拍数を比較した結果、
暖かなモデル住宅では起床直後の急激な心拍数上昇が生じずに、入浴時も同様の結果がみられた。(70代男性の結果)
寝室の床表面温度は、自宅=7.2℃、モデル住宅=21.0℃の違いがあった。